前回に引き続き、株主優待をゲットするためにド素人の私がやったことや知ったことをご紹介していきます。
前回は株価変動の影響を受けずに株主優待品をゲットする方法として、クロス取引(つなぎ売り)についてご紹介しました。
今回はクロス取引で発生するかもしれない「逆日歩(ぎゃくひぶ)」の恐怖について、またそれから逃れるにはどうすれば良いかについて、ご紹介します。
前回の記事はこちらです。
信用取引と逆日歩
前回にご紹介したクロス取引は株主優待品をオトクにゲットできる強力な手法ですが、一点注意しなければならないことがあります。
クロス取引で実施する信用取引において、株を売るためには機関投資家などから株式を調達する必要がありますが、特に人気の株主優待を発行している企業の場合、権利付最終日に向けてクロス取引したい人が増えてくるので株式の調達が難しくなります。
その調達にかかるコストのうち信用売りを実施する投資家が負担するコストを「逆日歩(ぎゃくひぶ)」といいます。
そして、株の調達が困難であれば逆日歩も大きくなり、株主優待品の価値を上回ってしまう、というケースもあり得ます。
また、逆日歩がどの程度の金額になるのかは事前にはわからないので、クロス取引を実施した後に、多額の逆日歩を負担しなければならない、なんてことも起こります。予め金額のわからない費用なんて、恐怖でしかありません。
制度信用取引と一般信用取引
信用取引には「制度信用取引」と「一般信用取引」の2種類があります。
先ほどご紹介した逆日歩が発生するのは「制度信用取引」であり、「一般信用取引」では逆日歩は発生しません。
ですので、逆日歩の恐怖から逃れるためには、「一般信用取引」を利用するしかありません。
クロス取引を実施する際には制度信用取引ではなく、一般信用取引を実施するようにしましょう。
ただし、逆日歩が発生しない分、人気の高い株主優待銘柄は権利付き最終日近くになると多くの人がその銘柄の一般信用取引に殺到し、「在庫」の争奪戦となります。一般信用取引の受付開始後すぐに申し込むなどの工夫が必要となります。
一般信用取引を実施できる証券会社
ここまでご説明した通り、クロス取引において逆日歩の恐怖から逃れるためには一般信用取引が必須なわけですが、一般信用取引を実施できる証券会社は実は限られています。
一般信用取引ができる証券会社は、以下の通りです。
- 楽天証券
- SBI証券
- カブドットコム証券
- 松井証券
- 岩井コスモ証券
これらの証券会社の口座を持っていないと安全なクロス取引はできませんので、必ず上記のうちのいずれかの証券会社の口座を作りましょう。
そしてできれば、一般信用売りの在庫を確保しやすくするため、複数の証券会社の口座を持つことが望ましいと言えます。
また、一般信用取引が可能なSBI証券の口座はハピタスなどのポイントサイトを経由して申し込むとそれだけで4,000円分ものポイントがもらえます。
この好待遇を利用しない手はありませんね。証券会社の口座申込みには必ずポイントサイトを利用しましょう。
ハピタスであれば、獲得したポイントをドットマネーギフトコードに交換しヤフオクに出品すれば1.6倍程度の価格で販売できます。SBI証券の口座申込みで4,000ポイントを得るので、ドットマネーギフトコード化しヤフオクで出品すれば6,400円となります。
ハピタスへはこちら(↓)から。
また、SBI証券の口座申込みの方法は以下の記事にまとめています。
そして、つい先日までカブドットコム証券も各ポイントサイトで大幅にポイントアップしていました(ハピタスでは5,500ptでした)。
そういうケースもありますので、各ポイントサイトでのポイントアップの機会をとらえて口座開設を狙うのもありかと。
まとめ
今回は、株主優待品をオトクにゲットするためのクロス取引をする際の逆日歩の恐怖について、また、逆日歩を避けるための方法についてご紹介しました。
株式の取引をやったことがない人には株主優待の取得についても敷居が高いと感じられるかもしれませんが、私も全く素人の状態から手探りで「すかいらーく」の1,000株分の株主優待品(36,000円分の食事券)をクロス取引でゲットできました。
今回の記事を参考に株主優待品をオトクにゲットし、日々の暮らしに彩を添えられてみてはいかがでしょうか?