クレジットカードを利用すると利用額に応じてポイントが付与されますが、使い方によってはポイントを2重、3重に受け取ることもできるようになります。
今回はそのようなクレジットカードのポイントを多重取りする方法のいくつかをご紹介します。
nanacoにチャージ
電子マネー「nanaco」はセブンイレブンやイトーヨーカドーなどでのお買い物で利用することができ、事前にチャージして利用します。お買い物に利用すると利用額の1%のnanacoポイントがもらえます。
そのnanacoへ事前にチャージする際に、現金からではなくクレジットカードからチャージすれば、チャージ額に応じてクレジットカードのポイントも付きます。
つまり、
- nanacoへのチャージ時:クレジットカードのポイント
- nanaco利用時:nanacoポイント
の2重取りとなるわけです。
例えば、「リクルートカード」からnanacoへチャージすると、チャージ時にリクルートカードのリクルートポイントが1.2%、nanacoを利用した買い物時に1%、の合計2.2%のポイントがもらえることになります。
食料品や日用品などのお買い物にイトーヨーカドーをメインで利用される方の場合、仮に毎月5万円をイトーヨーカドーで使うとすると、年間で5万円×12か月×2.2%=13,200円分のポイントをもらえることになります。
イトーヨーカドーやセブンイレブンなど、nanacoが利用できるお店をよく利用される方には是非お薦めしたい方法です。
ただし、注意点としてnanacoへチャージできるクレジットカードの種類は限られていますのでご注意ください。
現時点で確認できているものとしては、以下のクレジットカードですと、nanacoへチャージすることによりポイントが付与されます。(カッコ内はチャージ時のポイント還元率)
- セブンカード・プラス(0.5%)
- リクルートカード(1.2%)
この他に、Yahoo! JAPANカード(JCB)も付与対象という情報がありますが、公式ページからは確認ができませんでした。
また、楽天カード(JCB)は2017年10月まで付与対象で私も使っていましたが、2017年11月1日より付与されなくなってしまいました。
nanacoへチャージしてポイントが付与されるカードの中では、リクルートカードのポイント還元率が最も高くなります。
au WALLET プリペイドカードへチャージ(au契約者限定)
auの携帯電話、スマートフォン、auひかりなどの回線を契約されている方限定となりますが、「au WALLET プリペイドカード」へクレジットカードからチャージすることによってポイントの2重取りが可能となります。
au WALLET プリペイドカードはクレジットカードではなくnanacoと同じようにあらかじめチャージした金額の範囲内で利用するものですが、チャージ額の範囲内であればクレジットカードと同様に使うことができます。
au WALLET プリペイドカードはMasterカードが使えるお店であればMasterカードとして使えます。オンラインショッピングでも同様にMasterカードとして使うことができ、カード番号を入力して利用できます。
また、au WALLET プリペイドカードを利用した際のポイント還元率は0.5%となっています。
つまり、
- au WALLET プリペイドカードへのチャージ時:クレジットカードのポイント
- au WALLET プリペイドカード利用時:au WALLET ポイント(0.5%)
の2重取りとなります。
利用時のポイント還元率がnanacoよりも低いですが、au WALLET プリペイドカードはMasterカードが利用できる店ならどこでも使えるため、使える店は圧倒的に多く、ありとあらゆる支払に利用できる、という点が優れています。
なお、セブンイレブンやイトーヨーカドーは「au WALLET ポイントアップ店」となっており、au WALLET プリペイドカード利用時のポイントが2倍、つまり1%となり、nanacoと同等となります。
また、au WALLET プリペイドカードへチャージしてチャージ時にポイントが付与されるカードもnanacoより圧倒的に多いです。
au WALLET プリペイドカードにチャージできるカードは以下の通りです。
- Masterブランドの全て
- VISAブランドのうち、クレディセゾン、UCカード、トヨタファイナンスが発行したカード、またはau WALLETクレジットカード
- JCBブランドのうち、クレディセゾン、トヨタファイナンスが発行したカード
dカードプリペイドへチャージ(docomo契約者限定)
dカードプリペイドはdocomo契約者でなくても利用可能ですが、チャージによるポイント2重取りが可能になるのはdocomo契約者限定になります。
dカードプリペイドへのチャージ方法としては、
- 電話料金合算払い
- dポイント利用
- dカード払い
- クレジットチャージ
の4種類がありますが、2,3,4の方法ではチャージ時にポイントは付与されません。
残る1.の電話料金合算払いにおいて、docomo料金の支払にdカードを使用している場合のみ、ポイント付与の対象となります。
その場合に付与されるポイントについては、
- dカードプリペイドへのチャージ時:クレジットカード(dカード)のポイント(1%のdポイント)
- dカードプリペイド利用時:0.5%のdポイント
の2重取りとなります。
※2017/12/20追記 電話料金合算払いを利用してもdポイントは貯まりません。誤った情報を記載してしまい申し訳ございませんでした。訂正させていただきます。
dカードプリペイドの詳細についてはこちら。
限度額
クレジットカードチャージを利用してポイント2重取りが可能となりますが、際限なくチャージができるわけではなく、それぞれ一定の限度額がありますのでご注意ください。
- nanacoへのクレジットチャージ:1か月20万円まで
- au WALLET プリペイドカード:残高上限が10万円
- dカードプリペイド:19才までなら10,000円/月、20才以上は契約期間が1~3か月目は10,000円/月、4~24か月目は30,000円/月、25か月目以降は50,000円/月
ポイント3重取り
ここまで、クレジットカードチャージによるポイント2重取りについてご説明しましたが、さらに、3重取りが可能になるケースがあります。
関東地方で展開されているスーパー「マルエツ」では、レジにてTカードを提示するとTポイント(0.5%)が付与されます。Tカード提示後にクレジットカードで支払うことが可能ですので、au WALLET プリペイドカードで支払うことができ、結果としてポイントの3重取りとなります。
また、ローソンでも支払前にdカード提示とdカード決済でdポイントが貯まり、3%OFFになりますので、3重取りと同様の効果が得られます。
まとめ
クレジットカードチャージを利用して、ポイントを2重取り、場合によっては3重取りが可能となる方法についてご紹介しました。
利用時の基本還元率が1%となるnanacoがポイント還元率は最も高くなるように思えますが、Master Cardと同様の使い方ができ、利用可能なクレジットカードも多く、セブンイレブンやイトーヨーカドーでは還元率が1%となるau WALLETが全般的には優れているように感じます。
ただし、au WALLETカードはauユーザのみが対象となるところが残念ですね。
このような条件を考慮し、自分にとって最適なカードを選択されればよいかと思います。